こんばんは。
『ベンガルを初めて見たのは、あれ・・・小学校の時・・・
なんか・・・なんて言うのかな~名前の割に・・・えらい普通の、普通のおっさんという感じで・・・
と、唐突なベンガルとのアーカイブ。確か世にも奇妙な物語で見たのか。あとはあぶない刑事だったか・・・。
冒頭から何を言ってるんだこの人・・・と思われても仕方ありません。
本日はベンガラ染を施したクラフティーワークなO projectのカーディガンが本題。笑
ベンガラと聞いてベンガルを思い出せずにはいられず。。。
本日のブログは副音声にてベンガル氏が語ってると想像してもらえればよりこの ブログも面白く感じて頂けるかも。
O projectで定評あるニットアイテム。
今回は冒頭の、これぞナチュラルな天然染と呼ぶに相応しい “ベンガラ染”を施した、リネンニットが入荷しました。
本題に入る前に、O projectについておさらいを。
O OROJECT”
2016SSからスタートした、ベルギー・アントワープのデザイナー”JAN-JAN VAN ESSCHE”によるユニセックスブランド。ワードローブの中に”FREE SPIRIT”を注ぎ込んだオープンで自由な他にはないパターン・デザイン・素材 すべてにおいて追求したコレクション。
“O”が意味するのはひとつの”LINK”つながり。アイテムは1点1点異なりながらも、同じ時のなかで一つの物語が作られていく。1つのサークル”O”として日常のルーティーンの中、ゆっくりと形を変え、それぞれの個性が創られていく。毎日は同じようでも一日として同じ日は無く、人はその中で成長していく。だからこそ、リンク”O”することが大切で、互いにつながり合うことが必要になると考え、”O”の意味する”つながり・廻っている様相”をコレクションで表現しています 。
JAN-JAN VAN ESSCHE
2003. アントワープ王立芸術アカデミーをDries Van Noten賞などの名誉ある賞を授与されて卒業。年間のフルコレクションを1度の展示会で発表し、衣類を重ね着することで移りゆく季節に合わせたワードローブを提案する
2010. ファーストコレクション COLLECTION#1’Yuukuri’を発表。デザイナーのコンテポラリーファッションを創造する上の哲学である”Taking it easy”をコンセプトに掲げたコレクション。2013. からコレクション発表の間に、彼のアインデンティティを強調づける’PROJECT’プロジェクトを加え発表されています。
雰囲気抜群の圧倒的素材感。
伝統的な”ベンガラ染め”
弁柄。ベンガラとは大地の土から取れる成分、酸化第二鉄(Fe2O3)を主要発色成分とする酸化鉄顔料の事。
もともとは赤色の顔料で、このベンガラを焼く温度や調合を変える事によってたくさんの色を作り出すことが出来ます。
語源は、江戸時代にインドのベンガル地方より伝来したことから[べんがら]と名付けられたとか。
出ましたねベンガル 笑
ちなみに俳優のベンガルさんもベンガルの虎という舞台に感銘を受け、ベンガルの虎のモノマネを得意としたことを端に芸名として名乗ったのだとか。笑
ベンガラ染はベンガラの顔料と水だけで染めていく、古典的な染め技法。
その技術は古く、飛鳥時代の寺社仏閣の柱に使われているそう。
ベンガラ染料は長い時間経過の中で自然に形成されたものです。
そのため変色しにくく、耐候性にも優れています。
そこは草木染めよりも優れた部分であり魅力でもあります。
この土で染めたと言っても過言ではない、ナチュラルな染めはいかにもO projectのブランドアイデンティーティーに沿った染色技法ではないでしょうか。
O project WIDE FIT KNITTED CG DYE
46,000 yen + tax-
BEIGE / GRAY
ONE SIZE
ベンガラ染めの風合いもさることながら、シルエットもまた秀逸。
大きく身幅を取った独特なパターン。
平面では理解し得ない、着た時のシルエットはもう最高な訳です。
単なるドロップショルダーとは片付けられない、大きく肩を落としたパターン。
前身頃はショートレングスで後ろに傾斜をかけたシルエット。
素材感でも存在感ありなのに、このシルエットがより拍車をかけてくれます。
長めの袖はリブで納まり、袖口がたっぷりとボリューム出るのも特徴。
裾はあえてリブ仕様にせず、フラットに。裾に動きが出ます。
シャツと合わせてもバランスが面白くなるシルエットです。
前は短丈なので、ロングシャツと思いっきりレイヤードするのもオススメ。
リネン素材かつ編み地もぎゅっと詰めず通気性もあって、春ニットというより夏ニットにも。
長いシーズン切れるニットです。
是非お試しくださいませ。