こんばんは。
ちょこっと洋服の話。先日お取り扱いさせて頂いてるブランドさんのショールームへ伺いました。
約10年のお付き合いになるブランドさんで、展示されてる次シーズンのコレクションを見ながらあーだこーだ。
流れてる BGMがホラー調だ、ダモ鈴木は元気かだ、時代は回るだ、癖がすごいだ、こだわりの行先がどうだ、このロゴはあのスポーツブランド風だ、と側からすればたわいもない話。
ですが、とてもいい時間。止まりかけていた時計の針が逆回転に動き出すような。
“君たちがいて僕がいる”
懐かしいドラマのタイトルよろしく、局地的な売れ方をする洋服達の中でそのブランドの佇まいは圧倒的にマイノリティ。
そこに確固たる使命感を感じた、何ともコトコト気持ちが煮込まれる昼下がり。
要は大局の流れに少し逆らってみるのはいかがでしょうかと。
トレンドや流行よりマイブーム。好きの素材が自分の形成と表現であると改めて。
何となくえらい脱線を起こす前に、本題へ。笑
個人的に好きの形成の一角、中でも重要な要所を占めてると言っても過言ではありません。
DRIES VAN NOTEN。
入荷を楽しみにしていた、ジャケット?カーディガン?とこの春先着たい欲わくわくなアイテムです。
異国のエッセンスをくどくない適量をデザインに取り込むことはDRIES VAN NOTENのお家芸。
今回は和装のニュアンスを感じることができるアイテム。
素材はキュプラ 100%
スーツなどの裏地に使われる素材と言えばわかりやすいでしょうか。
滑りがよく、滑らかで光沢感がある素材感はレーヨンと似た素材感。
レーヨンの原料が木材パルプであるのに対し、キュプラの原料はコットンリンター。
コットンリンターとは、綿花を採取した後の綿実の表面に密生している2~6mmの繊維のことです。
吸湿性に優れ、放湿性があり、やわらかくしなやかでドレープ性があるキュプラ。
春夏に適した素材感。
DRIES VAN NOTEN
CHARLES 9158 M.W.SHIRT
70,000 yen + tax-
Col/ BLACK
Size/ 46 48
ショールカラーのジャケットのような雰囲気ですが、
キュプラ素材を活かし、とても落ち感のある軽い雰囲気。
身返しが深く、内側は和装のように紐で括り留める仕様。
ショールカラーですが、ふわっと生地の返しでラペルを作るのでジャケットのような堅苦しさは感じません。
もう一点。パッチポケット仕様というのもカーデライクな印象に一役。
シンプルなデザインですが、オリジナリティーある存在は言わずもがな。
DRIES VAN NOTENのエッセンスとバランスが吹き込まれています。
SHIRTS/ Marvine Pontiak shirt makers
シャツに合わせると、よりジャケットライクに。
アーム周りもゆったりとして、ゆったり目のシャツも難なく。
COAT/ O project
O projectの白モッズコートとスタイリング。
コットン × キュプラの素材のマッチアップがより上質に昇華されるような。
被せが深いのでインでもインパクトあります。
PARKA/ POLYPLOID
PANTS/ MARNI
オールブラックにプラスワンヴィヴィッドカラー。
ナイロン × キュプラ × ウール。
組み合わせにより素材感も黒とはいえ重々しくならず、素材のコントラストも面白くなります。
VEST/ POLYPLOID
更に、オーバーベストでレイヤード。
軽い素材感を活かしてよりレイヤードを足すこともスタイリングをより楽しめる理由に。
HAT/ DRIES VAN NOTEN
JACKET/ Midorikawa
個人的にはこんな感じで、Midorikawaのコットンシフォンカバージャケットと重ね着したい。。。
いい塩梅に一癖与えてくれるのでスタイリングもオリジナリティーが生まれてくれます。
日中はすっかり春気候。
新しい洋服を身にまとって気持ちを高揚させてください。